WESSRUN! RUN! RUN! スペシャルインタビューTHE BACK HORN

RUN! RUN! RUN! スペシャルインタビュー

PICKUP ARTIST

THE BACK HORN

THE BACK HORNが『BEST THE BACK HORN Ⅱ』をリリースした。

これは2008年の『BEST THE BACK HORN』に次ぐ、ベスト盤第2作目である。

DISC-1には、宇多田ヒカルとのコラボレーションが話題となった名曲『あなたが待ってる』や新曲『グローリア』など2008年以降のシングルとアルバムのリード曲を網羅。

DISC-2にはファン投票により選ばれた人気の曲が、そしてミュージックビデオ集のDISC-3も合わせると33曲プラス映像15曲(更にはExtra Videoまでも!)と、バンドの20年が凝縮された内容となっている。

このバンドのエネルギーの旺盛さを聴こう。

聴き終えてそこに残る感情、それが【KYO-MEI】に違いない。Vo.の山田将司に話を聞いた。

THE BACK HORN

INTERVIEW

 

・前回は10周年のタイミングでリリースされました。だったら来年2018年でも良かったのでは(笑)

「それじゃ間に合わないんです(笑)。来年の20周年に向けてもう活動して行こうという感じで」

 

・来年は結成20周年なんですね。デビュー20周年なら2019年になるし、メジャーデビュー20周年なら2021年だし、その気になれば20周年を3回できるという(笑)

「俺らは結成に重きを置いていますね。結成10周年、結成15周年、そして結成20周年と」

 

・CDが2枚で33曲、プラス映像20曲で、とすごいボリュームです

「DISC-1は前作のベスト以降のシングル曲だからこれはすんなり選曲できましたが、「古い曲も入れたいね」って話になり、メンバーでいろいろ話し合った結果「2008年以前の曲はファン投票で決めたら?」という意見が出て、どんな曲が選ばれるか僕らも興味あるじゃないですか、当初は10曲の予定だったんですけど、結局「入れれるだけ入れたい!」となって14曲が入り、更に新たに録音した2曲も入れて計16曲です」

 

・ファン投票で選ばれた曲は想定内でしたか?

「それが、14曲そんなに票差がなかったんですよ。それは嬉しいことでしたね。『コバルトブルー』とか『美しい名前』とか、ライブでよくやる曲はコアなファンの人は投票しないんじゃないか?って思ってたんですよ。1stアルバムに入っている『ひょうひょうと』が入りましたからね〜」

 

・ちなみに、新たに録音した2曲はどういう意図で?

「まず『無限の荒野』は今もアンコールでやるライブの定番の曲なんですけど、インディーズ時代の音源でベースも(岡崎)光舟じゃないんで録り直ししたかったのと、『泣いている人』は、これを入れたいと言ったのは俺なんですけど、これは♪どうかあなたが幸せでありますように どうか明日は幸せでありますように というすごくシンプルなメッセージの曲で、2000年まだハタチの頃にレコーディングして、そこから18年が経って、もう一回このシンプルなメッセージを今の4人で歌って演奏してみたい、と。大人になった今の♪幸せでありますように という願いが滲み出るのを俺が聴きたくなったんです」

 

・で、実際聴いてみてどうだったんですか?

「昔は昔の、もう絶対出せないいらだちの中から出たあのフレーズは、あれはあれでとてもいいんですよ(笑)。そして、今経験を積んで歌う同じフレーズ、、、。それぞれ違う説得力があると思いますね」

 

・『泣いている人』は新たに映像を制作したんですってね。しかも監督は山田さん自身で。DISC-3のMusic Video集に収められていますが、その意図は?

「さっきも言ったけど、♪どうかあなたが幸せでありますように どうか明日は幸せでありますように というフレーズをどう映像化するかを一番考えましたね。誰に向けて言っているのか、という。それはもちろん聴いてくれた見てくれた人それぞれの感じたままでいいんだけど、俺は“過去の自分に向けてのメッセージ”にしたいなと思って。今の俺が過去の自分に向けて言っている、と。何でかというと、人は行きて行く過程で小さい時の過去から逃げられない時があるじゃないですか。人によってはトラウマだったりして。でもその小さかった時の自分を赦してあげることが出来れば今の自分も変われるんじゃないか、もっと自分を好きになれるんじゃないか、と思っていて。

カメラワークも照明の感じも全部考えて、想いがたくさん詰まっている映像なので是非見てもらいたいですね」

 

・じゃあ今の自分として山田さんも出演いているわけですか?

「そうです、出ています」

 

・それは俳優として2009年に出演したドラマ『東京タクシー』を彷彿とさせる演技で(笑)?

「いやぁ、今はその話し必要ですかぁ(笑)止めましょうよぉ(笑)」

 

・20周年を目前に控えて、自分たちの成長や変化を今どう考えていますか?

「(しばらく熟考)、、、自分が世の中とうまく関われなかったり、人とうまく交われなかったりすることからの、いらだちだったり孤独感だったり、そういうのがキッカケとなって表現に繋がっていたのが始まりだったな。そんなネガティブなところから始まったにも関わらず、聴いてくれる人がいてくれて、4人で演奏する度に少しづつでもお客さんが増えて来てくれて、そこから意識が“個”じゃなくなって、“俺たち”って言葉が出てくるようになってきて、ライブの時にはお客さんも含めた“俺たち感”になっていったし、そうして視点が変わってきた。自分のことだけじゃなく周りの人も意識するようになってきた。そんな時に東日本大震災があって、そこから大きく変わって行ったかな。自分たちは何をしたらいいだろう、何をすべきだろうか、何ができるだろうか、ずっと考えて、わずか10日間で『世界中に花束を』ができて、すぐに配信することもできて、生きようと必死になっている方達に届けられて、、、。あの時に僕らが知らず知らずに抱えていたツマラないもの、恥ずかしがっていた自分、変な自意識、そんなものが消えて行って、、、変われた、変わった気がしますね。コアだけが残った。そのコアな核になるものを説明するのはとても難しいんですが」

 

・そうして20周年に向けての活動が加速していくわけですが、その前にスペシャルイベント『マニアックヘブン ツアー』が行われますね。

「札幌でやるのは初めてですね、マニアックヘブンは。とにかく普段演らない曲しか演らないですからね。普段陽の当たらない曲に陽の目を当ててあげるイベントとして始まりましたから。初期の楽曲やシングルのカップリング曲、アルバム収録曲とかの、コアなファンの方への感謝祭的なライブです。札幌にもコアなファンがたくさんいらっしゃると思うので、きっと大喜び(笑)」

 

・『ことにパトス』ではGALLERYが行われますが、これは?

「インディーズ時代はメンバーが手描きでジャケットとか描いていたんですけどその原画とか、過去のTシャツが全部並んでいたりとか、メンバーの手の石膏があったりとか(笑)、とにかくマニアックなんですよ。とにかく来てもらわないと分かんないかも、ですね。

でもライブは、THE BACK HORNの曲はシングルしか知らないって人も、数曲しか知らないって人も、来てくれたら、マニアックといいつつもいい曲がいっぱいあるので、DEEPな夜を楽しんでいただけると思います」

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