WESSRUN! RUN! RUN! スペシャルインタビューTHE BOHEMIANS

RUN! RUN! RUN! スペシャルインタビュー

PICKUP ARTIST

THE BOHEMIANS

 7枚目となるアルバム『Kaiser strong majestic love』は、“Gt.のビートりょうがソロ・アルバムを作ったら、きっとこうなる”というコンセプトの元に始まった制作だったらしい。バンドとしては珍しいアプローチだと思うのだが、結果出来上がった作品は、やはりTHIS IS ROCK’N ROLLな、どこから聴いてもロックンロールなアルバムになっていると思う。  こういう本能のロックを聴いて、頭の先からつま先までシビレるロックを聴いて思うんだけど、結局は「音楽を、ロックを、好きな自分でいてヨカッタァー」ってことなんじゃないかな。そんなシンプルな自己肯定を「それでいいんだ!」って後押ししてくれるようなアルバムじゃんか?!  彼らの音楽を聴いていると、「長く音楽を続けるって、なんて素敵なことなんだろう」って、思えてくるよ。「ロックが好きな自分でよかったよな」って、本当に心の底から思えてくるよ。でしょ?  それなりのキャリアなのに、なんでこんなに彼らの音楽は瑞々しい(みずみずしい)んだろう、新鮮なんだろう。M-4の『あういえ』を聴いてごらんよ。ロックンロールは魔法のような言葉だってことを、ホント素直に信じられるんだよ。知ってるでしょ?“ラブ&ピース”もそうだけど、“Oh,yeah〜”っていうのも、この世で最も美しい魔法の言葉だってことを。Do You Believe in Magic?負けられないや、って思うだろ?自分にもっとハッパかけたくなるだろ?前へ行こうぜっ、て思うだろ?だって、ちょっとは無理をしないと自分らしく生きてはいけない世の中だもんな。よっしゃ!Rock馬鹿でいこう。Rock馬鹿になろう。Rock馬鹿でいいんだ。そう思ったなら、そう思いたいなら、やっぱりTHE BOHEMIANSだな。 というわけで、平田ぱんだ(Vo.)とビートりょう(Gt.)に話を聞いた。

THE BOHEMIANS

11.06(日) ベッシーホール 
OPEN 18:00 / START 18:30
オールスタンディング ¥3,240(税込)

公演終了

INTERVIEW

・不思議なコンセプトですが、どういういきさつ?

ビートりょう「このアイデアは俺からではなくこっちからなんです」

平田ぱんだ「前作がすごく気に入っていて、前作は山中さわおさん(the pillows)がサウンドプロデューサーとして関わってくれて、とても楽しくレコーディングが出来た。じゃあ次はビートりょうの出番だぞ、って感じですね」

ビートりょう「俺がソロアルバムを作るつもりでどんどん曲を書いて来い、それからバンドとして曲を仕上げるぞ、みたいなことだったんですよね」

平田ぱんだ「ビートりょうが端から端まで全てを取り仕切るアルバムを作ったら、経験値もスキルも上がるだろうし、レベルアップに繋がるし、オレは楽だし、良い事しかないじゃな〜い!って感じだったんですけど」

・でも結局こうしてここに居るハメになっているという

ビートりょう「ふふふふふ(笑)」

平田ぱんだ「そうなんですよ、なんでかなぁ〜」

・ビートりょうさんの中で“いい曲ができたな〜!”って思う瞬間って?

ビートりょう「これはいつ使ったらイイのかな、というフレーズの貯金みたいなのはあります。それがバッシっとハマった時かな」

・いい曲の定義って?

ビートりょう「それは平田なりメンバーに“いいね!”って言われた時ですね」

・後からなの?

ビートりょう「うん、後から。自分では基本自信はないですね。だってメンバーと演るための曲ですから。自己満足だけじゃだめでしょうし」

平田ぱんだ「オレは自分で曲を作りたいわけじゃない。歌詞を書きたいわけじゃないんです。この人から出て来たものの空白を埋めているだけなんです。そしてオレはライブの事だけしか考えてない。この曲はライブで絶対に映えると思えばそれがいい曲。逆にこの曲は似たニュアンスがこっちにもあるから、使うのはまた今度にしよう、とか、選曲する人ですね。楽している人です。楽しい事しか考えてない人です。楽と楽しいを同居させてるポジションな人です」

ビートりょう「ふふふふふ(笑)」

平田ぱんだ「そもそもライブを演りたいからバンドを始めたんで、アルバムを作りたいからではなかった。今でも、ツアーに出たいからアルバムを作る、みたいな。だから次こそはアルバムを作るためだけを考えてアルバムを作ろう!ツアーのことなど考えずに、アルバムの事だけ考えて曲を作ろう!ツアーはその宣伝の為だと割り切ったアルバムを作ろう!」

ビートりょう「ふふふふふ(笑)」

平田ぱんだ「100曲くらい曲があって、それをどう選択するかがコンセプトになって、という今までとは真逆なやりかたをしてみたい。そういう野望はありますね。 オレら、これまでのやり方で充分にカッコいいので、そういう道を模索するのもアリなんじゃないですかね?」

・ライブについてですが、、、

ビートりょう「この人のテンションは楽屋によって左右されますね(笑)」

平田ぱんだ「楽屋にトイレがないところって案外多いんですけど(笑)、それ嫌いですね。あとは対バンイベントで楽屋に人がひしめき合っているのも好きじゃないな。割と自分の空間が欲しいタイプ。だからワンマンライブが好き(笑)。楽屋のトイレにウォッシュレットが付いていたら、その日はゴキゲンなライブを演っちゃいますね(笑)」

ビートりょう「ふふふふふ(笑)」

・では最後にお客さんに向けて

ビートりょう「とてもイイアルバムが出来たんで後はこれを演るだけですね」

平田ぱんだ「ロックンロールが好きなヤツは行くライブがなくて困っているだろう。THE BOHEMIANSはロックンロール・バンドだよ。一緒に騒ごうぜ。そして深く考えようぜ。いいライブを見てると、時々すごく考える事があるんですよ。頭空っぽですごく楽しんでいる状態なんだけど、頭がフル回転していて深く考え込むというのが、同時に起こるんですよ。それもロックンロールなライブの良さで面白さなんですよね」

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